西式健康法

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新型コロナウィルス雑話④ 時事09

約6分

 

 

各種変異ウィルスについて

久々の新規ブログ記事掲載となってしまいました。期待して待ってくださっていた方々、お待たせして申し訳ありませんでした。

西式健康法自体の解説は、ホームページ本文のほうでかなりの部分まで解説が出来るように体裁が整ってまいりましたので、どうしてもブログの方は時事ネタ中心となってしまいます。

というわけで、今回も新型コロナウィルス関連の記事です。

変異型コロナウィルスの蔓延

 ここ数週間ということになるのでしょうか、本来の新型コロナウィルス(というのも変な話ですが)とは、一部のアミノ酸構造が異なる、変異型ウィルスが主流となり、また急激に勢力を増しています。

地域によっては、変異型がすでに主流となっており、いったいどういう経緯でそのウィルスが侵入してきたのか?ということが問題になっています。

変異ウィルスと呼ばれるものの中には、「イギリス型」、「南アフリカ型」、「ブラジル型」、「インド型」等々多種の存在が確認されています。

 単細胞生物の進化

もちろん、すべての変異型が人類にとって恐ろしいものというわけではなく、有性生殖による進化の仕組みを持たない単細胞生物(ウィルスは生物とは言い難いのですが)は突然変異によって環境変化等に適応していく、つまり消極的な進化をするということは、細菌学では常識とされていることです。絵にかいたような『適者生存』です。

抗生剤によって殺すことのできない耐性結核菌は、通常の結核菌が数億回分裂するごとに必ず、自動的に発生する突然変異であることが知られています。

通常の結核菌が順調に増殖している状態では、まったく問題にならない発生数であり、取るに足りない少数派なのですが、通常結核菌を抗生剤で全滅させてしまうと、いやでも主流にのし上がってくるという仕組みです。

言うまでもないことですが、ウィルスの発生は細菌類より後のことです。しばしば申し上げていることですが、ウィルスはもっとも原始的寄生生物的な存在です。

自ら分身を作り出す能力(分裂による増殖)を持たず、宿主細胞の増殖能力を利用して、言い換えれば宿主細胞を乗っ取って、自らの分身を造らせます。

つまり、まずウィルス有りきということは成立しないわけで、細胞を有する生物、単細胞であれ、多細胞であれ、微生物が先に誕生して、それをうまく利用する方法を修得した、最も効率の良い存在として、ウィルスはその後に誕生したことは間違いありません。

ウィルスの種類

細菌(単細胞生物)を利用するウィルスは、『バクテリオファージ』と呼ばれます。ウィルス学では大分類は宿主の種類によって分類をしておりまして、動物の細胞を利用して増殖するタイプのウィルスを『動物ウィルス』、植物細胞を利用するものを『植物ウィルス』、細菌を利用するものは細菌ウィルスとは呼ばずに『バクテリオファージ』と呼んでいます。

人の病原体となるウィルスは新型コロナウィルスであれ、インフルエンザウィルスであれ、食中毒の病原体であるノロウィルスも動物ウィルスということになります。

もちろん、植物ウィルス、動物ウィルスは『バクテリオファージ』から進化(変異)してきたタイプと考えるべきであるということになります。

動植物の進化に合わせて、利用できる動植物、細胞の種類を、自己の変異によって増やしてきた、適応してきたということです。

現在主流のウィルスは、自己の増殖に利用する細胞をかなり絞り込んでいまして、ご承知の方も多いことと思いますが、鳥インフルエンザは基本的には鳥細胞でしか増殖することはできず、ヒトに移ることはないですし、植物のウィルス感染症である『モザイク病』が、動物に伝染して病原体として災いをもたらすことはありません。

ところが、SARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS等の新型コロナウィルス(当時の)がヒトヒト感染を起こし、重篤な症状を引き起こすという事態が起こり、今日の新型コロナウィルス疾患(COVID-19)に繋がってきたということになります。

MERS(中東呼吸器症候群)ウィルスは、オオコウモリを宿主とするコロナウィルスなのだそうで、それがヒトコブラクダも宿主として利用できるようになり、それがヒトにも感染する能力を持つようになり、ヒトに重篤な症状を起こすようになりました。

なお、ラクダは感染しても鼻風邪程度の症状しか出ないとのことで、生命にかかわるようなことはないとされています。

変異種はいつでもどこでも発生する

 こういった解説を展開してきたのは、変異種は海外から感染者と共に日本に入ってくる、水際で防がないと、という発想から抜け出す必要がある、ということを申し上げたいのです。

ウィルスは自ら変異しながら、より繁栄し、生存範囲の拡大をめざしていますから、縷々述べてきましたように、海外からの変異種流入を防ぎさえすれば、感染拡大、重症化傾向を防げるという考えは根本的に間違っている、ということを申し上げています。

日本であろうが、インドであろうが、増殖を繰り返しているうちに、次々と、実際は仕組まれたとおりに自動的に変異は生じているわけで、増殖回数と言いますか、頻度に従って自動的に変異種の発生は増えるわけです。

日本でも、関係者に海外渡航歴がまったくないのに、英国型に感染とかインド型に感染とかいうニュースがしばしば流れますし、英国型の急速な増加は、数学的にも一部を除けば英国由来であるはずもなく、国内で変異し、感染が広がっていると考えるしかありません。

日本国内の新規感染者が、感染者の入国によってもたらされた、と思いこんでいる学者の方々に申し上げたいのですが、それでは、各変異種の最初の変異は神の御業であって、そんな奇跡が他の地域では起こるわけがない!とでもお考えになっているのでしょうか。

感染者の数が増えれば増えるほど様々な変異種が自動的に発生し、その中には毒性が低下するタイプもあれば、少数のウィルス侵入でも発症させるタイプであるとか、あらゆる特性を持った変異種が発生していることになります。

寄生生物の本分としては、顔ダニのように宿主にほとんど存在を気付かせず、基本的に被害も与えないまま繁殖していくのが理想ですから、やがて、弱毒化していってインフルエンザウィルスと同じような、イヤな存在ではあるけれども、何とか許容できるレベルの毒性に収まっていくものと類推されます。

ちょうど百年前の新型インフルエンザであった『スペイン風邪』の大流行が、ワクチンも何もないのに自然と終息へ向かっていったように、この新型コロナウィルス感染症も数年経てば自然に終息に向かい、その後は数年あるいは数十年毎にそこそこの流行を起こすという経過をたどるものと思われます。

その自然終息を、ワクチン業界の手柄にされて、インフルエンザワクチン、新型コロナワクチンも、多くの人が毎年数回接種しなければならないという根拠として使われないように願っています。

 

この記事を書いた人

株式会社 西式サービス西会 本部長西 万二郎
昭和27年(1952年)東京生まれ。東京工業大学工学部付属工業高校機械科を経て立教大学社会学部卒業。西式健康法創始者、西勝造の次男・西大助(西式健康法普及団体、西会第三会長、故人)次男として生まれ、在学中より西式健康法西会本部に勤務し西式健康法普及活動を開始。昭和52年業務部長、昭和63年本部長に就任。主な著書に『西式健康法入門』(平河出版社刊、共著)がある

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