西式健康法

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ワーファリン復活 追加 考察31

約10分

ワーファリン復活 追加 考察31

ワーファリン復活 追加 考察31

宝塚歌劇団問題 

本題に入ります前に、最新の話題として「宝塚歌劇団員自殺問題」について、ちょっとだけ、私見を述べさせてください。

例えば、観光バス会社が事故を起こして、死者が出てしまったような事件、もっと大きな事故としては、多数の死者を出してしまった知床の遊覧船沈没事故のような事件、このような場合、必ず社長なり、会長なり、経営責任を実質的に負っている人に記者会見への出席、対応を強く要求します。

夜遅くなってからでも、自宅をアポなしで訪ねることも普通のことと思われます。

登記上は代表取締役となっていて、しかも大株主であり、俗に言うところのオーナーではあるけれども、実務は担当者に任せきり、といったような実態が明らかになっていたとしても、記者会見には出席を求められるでしょう。

仮に、実際は運行管理者に任せきりで、実地管理、指導は全くしていなかったという事実があったとしても、です。経営責任というやつです。

宝塚歌劇団は公益法人?

宝塚歌劇団の問題では、理事長であるとか専務理事といったような肩書の方々が記者会見に出席していましたから、宝塚歌劇団は“阪急、東宝グループ”の関係団体、とは知っていたけど、実際は社団法人か何かだったのか?と思ってしまいました。

そこで、団体、法人としての「宝塚歌劇団」を調べてみましたところ、独自に法人登記をしているような事実はまったくなく、阪急・阪神ホールディングスの事業部門のひとつであるということが判りました。

記者会見では、理事長ですとか、専務理事とかいった肩書を使っていますが、両名とも阪急・阪神ホールディングス本体の、取締役や執行役員を兼ねているということも判りました。

これは私の想像ですが、鉄道部門や百貨店(小売り)部門などでそれなりの実績はあったものの、本体の上級役員(常務取締役以上)にするには、ちと力量不足、といったクラスの方の天下り先とは言わないけれども、退職前の褒賞的な意味合いも含む就任先、ということなんだろうな、と想像してしまいます。

すでに退任しておりますが、記者会見に出たときの木場理事長の正式所属先は、阪急・阪神ホールディングスの執行役員であり、また、歌劇団部門一筋の生え抜きであるとのことです。

劇団出身者でも温情で役員にしてやろうと、運営も任せてしまったらこのざまだ、もう経営の専門職に任せようということなのか、新任の理事長には現専務理事の村上浩爾氏が就任すると発表されました。

新理事長に就任した、元専務理事の村上氏は、阪急・阪神ホールディングスの執行役員 創遊事業本部副本部長というのが本来の肩書で、創遊事業本部というのは、繰り返しになりますが、宝塚歌劇団の運営が主たる業務の阪急・阪神グループの一事業部門です。

ということは、当然、創遊事業本部本部長というポジションの方が居るはずで、通常なら「責任者を出せ」とマスコミ側が騒ぐはずなのですが、報道の際の肩書にしても、歌劇団理事長であるとか専務理事といった肩書で紹介し、あたかも阪急・阪神グループの事業部であるという事実さえ、できれば隠し通したいという阪急・阪神の意向に、マスコミが協力しているようにしか見えません。

調べてみますと、阪急・阪神グループにおける創遊事業本部本部長は、現在、阪急・阪神本体では非常勤取締役となっている、小川友次氏という方のはずなのですが、まったくマスコミに登場することも、追及されることもありません。

この方は、その他にも、実際の業務内容は知りませんが、株式会社梅田芸術劇場の取締役会長と株式会社タカラヅカ・ライブ・ネクストの代表取締役社長も兼務しているようで、つまりは宝塚のドンともいえる方のようなのですが、マスコミに名前を晒される訳でもなく、一切表には出てまいりません。

氏の経歴は、阪急電車の運転士から始まって、阪急ブレーブスの広報担当、東京宝塚劇場の総支配人と駆け登ってきた、まさに立志伝中の人物のようで、マスコミの面倒見も良いし、マスコミ操縦にも長けた人なのでしょう。

莫大な広告料を払ってくれる大会社、実力者で、しかもしばしば奢ってくれるような人々には過剰に忖度し、広告料なんかもらってない、何の影響力もない法人、個人となると、寄って集って袋叩きにする、という日本のマスコミの醜い面が露わになったと言えるのではないでしょうか。

過去において、あれだけの噂が流れていながら、自宅、職場で一切突撃取材を受けることもなかったジョニー喜多川氏に関して、死んでから数年も経ってやっと、恐る恐る報道に踏み切った大手マスコミは、この宝塚自殺事件でも同じことを繰り返そうとしています。

まったく懲りない、まったく反省する気のない連中です。

この犠牲者に報いるためにも、単なる女の園における“いじめ事件”と矮小化せず、もっと奥深いところまで踏み込んでほしいところです。

睡眠時無呼吸症と心房細動についての追加情報

 本年、後半の地方講習会では、このテーマについてもお話しさせていただいたのですが、最終の仙台講習会において、大変良いご質問をいただきまして、たぶんその時には、十分にご納得いただけるような説明が出来ていなかったのではないかと思われますので、改めてブログ上でご回答させていただくという次第です。

ワーファリン復活三部作(ちょっと大げさですが)の中で解説してきたことですが、大まかな内容を復習させていただきますと、以下のような内容です。

脳塞栓症の原因となる『血栓』は、左心房の左心耳において心房細動の発生によって形成される、という説が現代循環器額の主流の学説であり、どういうわけか、心房細動のある人は、睡眠時無呼吸症も併せて発症していることが多い、ということなので、それに対して、私は以下のような主張を展開したわけです。

左心耳で血栓が発見されるというのは、その手前で出来てしまった血栓を、左心耳が捕捉してくれて、血栓症の発症を防いでくれているのではないか?つまり、『血栓キャッチャー』となってくれているのではないか?という仮説を展開しました。

できてしまった血栓が心臓を通過してしまい、他の部分(脳動脈であるとか)で塞栓症を起こすと致命的になる可能性がありますから、それをさせないため、左心耳で捕捉するための特殊な動作が『心房細動』ではないのか、と申し上げました。

また、左心耳の実物と同じモデルも製作せずに、航空機工学のように実際の血液の流れを予想することすらなく、左心耳で見つかったから、左心耳で発生と決めつけるのは、あまりに乱暴ではないか、証拠不十分ではないのか、そういった考えから派生した左心耳閉鎖術など、とんでもない術式なのではないか、といった見解を述べました。

血栓が形成される部位は、呼吸停止時の肺静脈内において発生すると考えるのが、はるかに合理的である、と私見を述べ、睡眠時無呼吸症は、血液循環における補助システムのひとつである、呼吸ポンプ作用を休止させることによって、全体の流量調整を行う、やはり『症状即療法』なのではないかという発想です。

上下大静脈からの還流血液量と肺内の貯留血液量、睡眠時の左心拍出量のアンバランスを調整するために、やむを得ず本能が行わせている状態なのではないか?ということを述べたわけです。

そして、その各々血液量の不揃いは、現代人の歩行不足による下肢の浮腫が、就寝後に体を横たえて、重力の影響が無くなってしまうと、下大静脈からの血液還流量が一気に増大し、睡眠時の左心の負担が不当に大きくなるからか、肺の過大血液貯留を避けるためか、呼吸ポンプ作用を停止させ、調整を図っている、つまり下肢に貯留した過大な水分(間質液)の、肺への還流量を減じ、適正に調節するための、反応、動作が「睡眠時無呼吸症」の正体ではないのか?という仮説です。

疑問点とは?

そこで、仙台会場の出席者の方、西式実戦歴が非常に長く、かなり真面目に実践なさっている方ですが、その方から、「でもそういう原理なら、現代人のほとんどの人が睡眠時無呼吸症を起こしているはずではないのか?」という質問をいただいたのです。

そこで私は、「例えば、浮腫む部位というのは脚部だけではなくて、腹部が浮腫んだりと個人差があって、そういう複雑な要素が絡んでいるかとは思う」というようにお答えしたのですが、十分には納得していただけなかったようですし、わたしも、どなたにでも納得していただける説明ではなかったと、と反省し、その後、一度整理し直したことが、これからのお話につながるという次第です。

血液貯留場所には個体差

 まず基本的に、肺静脈内の血液貯留量については、生理学書に全く記述がないようですので、どういった調整、例えば心拍数の増減で調整可能な範囲であるのかといったようなことに関する仮説を立てようと思っても、実測平均値等が全く存在しませんから、基本的、初歩的な仮計算すら出来ないのです。

乱暴な例え話ではありますが、「自分のクルマで岡山まで無給油で行けるかな?」と問われた際に、エンジン排気量は何ccなのか尋ねますが、本人が知らなければ車名を聞けばおよその類推できます。

次に、燃料タンク容量は?と聞いても知らないと言うし、平均的燃費はどうなの?と尋ねても、判りません、といったような場合には、「何とも言えないなあ、一応基本的には、日本の設計基準では東京→大阪を無給油で行けるように設計されているはずだけど、燃費率やタンク容量が判らないことには、責任ある回答はできないなあ、という以外の解答はあり得ません。

ところが、医学の世界では、そういった穴だらけの危なっかしい推論で方針を決めてしまうのです。機械工学的な立場からは考えられない杜撰な学問である、と言うしかありません。

話を戻しますと、例えば、就寝前に毛管運動を実施したけれども、その脚部浮腫(間質液=組織内に貯留した水分)から移動してきた過剰であった水分が、右心の受け入れ能力を上回る量であれば、一時的には別な場所に貯留させるしかありません。睡眠時には、心拍数が一番低い状態となりますから。

毛管運動などを実施した直後に、直ちに過剰水分の処理が済むわけではありませんで、実際の排出は、左心室から拍出した動脈血の一部が腎動脈を通過して、その血液の一部(15%程度とされているが、精度については不明)が尿となって膀胱に移動し、その後排尿という経過で、徐々に過剰水分の処理、排泄が進むということになります。

また、講習会場でも言及したかと思うのですが、『大動脈弓』という左心室から血液を拍出するための血管があります。

心臓から血液を拍出する唯一、一本だけの非常に太い血管です。左心室から上向きに出て、大きく湾曲して下向きになるのですが、心室から出た後は、上半身各部の主要動脈が分岐していて、主流の太い動脈管はそのまま下行して腹部大動脈となり、さらに分岐していきます。

この分岐パターンは、全人類共通のものではなく、血液型同様、何型が多い、この型は少数派といったような、異なる分岐型があるという事実があります。

つまり、心室を出た後の1本の動脈血管の分岐の仕方には、まだ、どのパターンが最も生存率が高いのか、ということに対する進化過程における正解が出ていない、という訳です。

そういった事実から類推しても、心肺の負担を少しでも低下させるために、動脈血管中の貯血量を増やして調整するタイプの人もいれば、呼吸を停止させて呼吸ポンプ作用を停止、調整する人、喘息のように肺胞から水分を体外に出すことによって調整する等、いろいろなタイプの人がいるということが考えられる訳です。

そのような場合に、『早朝高血圧症』や、『睡眠時無呼吸症』という症状として現れたり、肺胞から過剰な水分を排出させて調整するタイプの人、つまり『喘息』という形で調整しようとする人も存在するという可能性が考えられます。

浮腫みは万病の基』いうことです。

つまり、基本的には過剰な浮腫水分を十分に毛管運動等で(現代社会では、自力運動では対応不能で、電動の運動器具を使わざるを得ません)、就寝2~3時間前に排出、解消しておくことが、もっとも重要であるということになります。

また、全身の血液量、動脈総内容積、肺静脈貯血量、心拍数、スポーツ心臓などで心室容量が生まれ持った容量よりかなり増大してしまっている人等、要素が複雑すぎて、どういう人がどうなりやすいかという判断は極めて困難です。

基本通りの西式を実践なさることで、多くの場合改善に向かうものと思われます。

ただ、誤解しないでいただきたいのは、毛管運動さえ実行すれば、それらの疾病、症状がきれいに解決する、などという乱暴なことを申し上げているわけではありません。

それらの症状を引き起こす、あるいは、増悪する要素のひとつである可能性が非常に高い、ということを申し上げているということであって、その辺誤解なさらないようご理解いただきたいと思います。

この記事を書いた人

西式健康法 西会本部
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