西式健康法

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新処方・ビタミンC強化『西式健康法の柿の葉茶』について 栄養10

約14分

    新処方・ビタミンⅭ強化『西式健康法の柿の葉茶について

既に会員の方々等にはご案内させていただいておりますが、諸事情により、私共で製造委託、販売しております表題製品の製造、加工法を変更させていただいております。

本年(2023)の5月出荷分より、すべて新処方製品に変更させていただいておりますので、遅ればせながらご報告をさせていただきます。

 柿の葉茶とは
 本来、柿の葉茶は冬季の寒冷地居住者向けに開発されたものです。というより、柿の木が自生しているような地方の方々向けに、冬季のビタミンC摂取不足を手軽に補ってもらおうという主旨で開発されたものでした。

柿の葉には、「どういう訳か」と言うしかありませんが、極東地域(中国南部、朝鮮半島南部、日本の東北地方以南)に広範に自生している植物としては、葉中に異例ともいえるくらい多量のビタミンCを含有しておりまして、その柿の葉に緑茶(日本茶)と類似した加工を施すことにより、ビタミンCの保蔵性を向上させ、冬季のビタミンC摂取不足を補って、健康維持、向上に役立ててもらいたいという意図で開発されたものです。

もちろん、70~80年前のことではあっても、十分な経済力がある方々であればそれなりの対応(高価な南方の果物等を飲食するとか)もできたかと思われますが、ごく一般的な、冬季間には野菜栽培不能地域の日本国民にとっては、このビタミンC不足は極めて深刻な問題でした。冷凍ミカンもビタミンC錠剤も存在しない時代です。

製法改良の内容
 本州では、仮に農家ではなくとも、庭がある家であれば柿の木の一本くらいは植わっているといった時代でしたから、各自、庭の柿の木の葉っぱを採取し、適切に加工すれば、緑茶よりもずっと多くのビタミンⅭを含有し、保蔵性も高い「柿の葉茶」によって、冬でも十分にビタミンⅭ摂取が可能になる、ということが『柿の葉茶』の開発意図でした。

当初、柿の葉茶に対する最大の期待はビタミンⅭ摂取であったわけですが、20年ほど前から、赤ワインやチョコレートなどのポリフェノール効果が話題となり始め、柿の葉のポリフェノール類等に関するに研究も進んでまいりました。

今日では、柿の葉特有の複数の有効ポリフェノール類も発見されており、抗アレルギー作用、抗腫瘍作用に関する研究報告も複数発表されております。

都会化、住宅密集化が進む中、多くの家庭からは柿の木がなくなり、逆に加工農産物としての「柿の葉茶」の需要は増加してきました。

その際、幸いと言っては農家の方々には大変申し訳ないのですが、果物としての「柿の実」の需要が低下してきたために、柿産地では10年ほど前までは柿の実採取を停止している、規模の大きな休耕柿圃場が相当数存在しておりまして、品質を十分に維持したまま需要増を賄うことができていたのですが、ここ数年、それら休耕圃場の多くがメガ・ソーラー発電事業に転換されてしまいました。

そのため、メガソーラー転換をしたところで全くメリットのない、規模の小さな、集落からも遠い、小規模で、加工所までの距離が遠い圃場の柿の葉に頼らざるを得なくなってきてしまったのが実情でした。

その結果として、採取後、加工工場までの搬入時間が長くなってしまい、輸送中の未加工柿葉中のビタミンⅭ減損量が大きくなってしまい、製品中含有量も、残念ながらここのところずっと低下傾向が続いておりました。

もっとも多かったころは2000 mg%(100g当たりの含有量を示す単位)以上含有する製品もあり、平均でも1200mg%程度を維持しておりましたが、前述の理由により、ここ数年、徐々に製品中平均含有量は低下を続け、昨年生産分の抜き取り検査では、誠に申し訳なかったのですが200mg% を下回るレベルまで低下してしまった製品まで出てしまいました。

そういった、我々の力だけでは何ともならない事情によるビタミンⅭ含有量低下を補うため、今回の製法改良を実施させていただいた次第です。

具体的改良点
 自然食物から摂取するビタミンC吸収状態と、極めて類似したビタミンⅭ吸収状態を再現できる、『アスコフレッシュ』(ビタミンC前駆体)と、通常のビタミンCを柿の葉茶に添加配合して「ビタミンC強化型、柿の葉茶」として、ビタミンCも確実に、十分量を摂取していただけるよう製法を改良した次第です。

ビタミンCの働きは?
 ビタミンCの正式な物質名は『L-アスコルビン酸』と言います。もともと、壊血病(scurvy=スカービー)予防因子として発見、研究されてきたビタミンですから、「ア・スコルビン」という言葉も、スカービ―を防ぐという意味の言葉です。

スカービ―という病名の前に、ラテン語族の否定接頭語である「a」を付けて「アスコルビック」になったとのことですから、直訳日本語的には「抗壊血病酸」であるとか、「抗壊血病因子」といったところになります。

ただ、今日ではビタミンCは各種加工食品に酸化防止剤として添加されていることが多いので、顕著な壊血病症状を呈するような人は、少なくとも先進国では、ここ何十年も出現していないものと思われます。

壊血病とは
 壊血病とは、ビタミンC欠乏症のことであり、全身に皮下出血を生じながら衰弱していき、やがて死に至るという恐ろしい病気です。
長期間にわたりビタミンⅭ摂取ができなかった大航海時には、船乗りを大変苦しませ、悩ませた病気でした。

これは毛細血管壁を構成する主要物質である、コラーゲン(繊維状たんぱく質)が正常に生成されなくなったため、毛細血管壁が本来の機能を果たせなくなることによって発症します。

本来であれば絶対に血管壁の外(一般組織中)には出ないはずの、と言うより、出ては困る、多量の酸素と結合した赤血球が組織内に拡散してしまい、個々の細胞が直接高濃度の酸素に曝され、その結果細胞が重大な損傷を受けてしまうのです。

そして、そのコラーゲンの生成に欠かせない『酵素様物質』がビタミンCなのです。

こういった表現になってしまうのは、『酵素』の定義として「球状タンパク質」という絶対条件があるからです。

ビタミンCのようにアミノ酸構造すら有しない物質ではあるけれども、分子結合、アミノ酸結合を切断したり接着したりする、いわゆる「酵素」としての能力を持つ物質のことを『コ・エンザイム』(日本語訳「補酵素」)と呼称しています。

ですから、補酵素といっても、『他の酵素の働きを補助する物質』という意味ではまったくありません。

日本語訳が不適切(感染の拡大を表す指標である『実行再生産数』と同様、不適切な日本語訳です)なのですが、この場合は副操縦士を「コ・パイロット」と訳すような『補助』というニュアンスはなく、あくまで、ラテン語の「一緒」というニュアンスに近い、まさに『酵素様物質』という意味で名付けられています。

余談ですが、そういう訳ですから、今『コエンザイム〇×』と呼ばれている物質は、50~60年前であれば、あくまで仮にですが、「ビタミンB36」だとか「ビタミンT2」とかいったように命名されていたものと思われます。
『ビタミン』とは、もともとそれら物質の分子構造も何も判っていない時代に、生存に欠かせないと思われる微量栄養成分に対し、ただ発見順に名前を付けていったようなものでした。

壊血病の話に戻りますが、末期の壊血病患者は、表面上は強力な中性子線を浴びた放射線事故、被ばく者と同様な症状を呈しますが、放射線障害のようにDNAそのものが不可逆的に書き換えられてしまったわけではありませんから、ビタミンCの摂取、投与さえ行えば、極めて短時間に回復することになっています。
「なっています」と申し上げなければならない理由は、前述のとおり、近年では重篤な「壊血病」患者の発生が、少なくとも先進諸国では皆無ですから、悪化の程度や回復程度を記録したような、信頼に足る研究、報告自体がまったく存在しないという理由です。

壊血病の表面上の症状は「歯茎からの絶え間ない出血」であるとか、「皮下出血(アザ)」が挙げられますが、それは外形的に目立つところだけの話であって、腹腔内の粘液(リンパ液様性状)にも相当量の血液が混ざって真っ赤になっていたはずで、その赤血球に含まれる酸素が、直接個々の、内臓を構成する細胞も含めたすべての細胞に損傷を与えてしまうという病態です。

ということは、毛細血管壁他全身の多種多様の組織を構成するたんぱく質、その原材料はもちろん他生物由来たんぱく質を分解したアミノ酸なのですが、それを再組み立てする工程の一つとして欠かせない、絶対に必要であり、他の物質では代用不可能な微量栄養素が『ビタミンⅭ』であるということです。

ビタミンⅭに期待される他の作用
 今日では、壊血病の心配をする必要もほとんどなくなり、ビタミンCに期待される最大の作用は『抗酸化作用』に移っている感があります。

つまり、生物のDNA(遺伝情報)を傷つける有害な「活性酸素類」を中和、分解する働きが非常に強いので、がん予防から風邪予防まで、非常に広い範囲の効果が期待されているという訳です。

この生体内における抗酸化作用に対する具体的な効果は、必ずしも十分に確認されているとは言えないのですが、一方でこの作用の存在自体を否定的にとらえている学者、研究者も一人もいないであろうということは確実に申し上げられます。

また、『酵素』とは触媒作用をする物質であるから、効率良く物質変換を手伝うだけで、触媒物質自体は消耗しない、ということになっています。
工学、化学の分野ではその通りの作用が多いようです。

例えば、自動車の排気ガス浄化装置として『白金触媒』(白金だけでなく、パラジウム、ロジウムを使うそうですが、いずれも高価な希少金属)という装置が使われていますが、これの内容物である希少金属が短期間に消耗してしまうようでは、経済的に成立しません。

一方で、生物が体内で必要な化学反応を起こさせ、促進させる『酵素』についても、「触媒として作用する」といった記述が多く見受けられますが、これは正しい表現とは言えないでしょう。

と言いますのは、生体内では、酵素も補酵素も確実に消費されてしまうからです。

であるからこそ、他の多くの哺乳類は自己の体内でビタミンCを合成、生成する能力を備えてそれに対応しています。

しかし、ヒト他数種の哺乳類は、その合成能力を失ってしまっている、というところが問題なのです。

体内におけるビタミンC
ライナス・ポーリング博士の『風邪の予防効果』に対する追試には、肯定的な発表は全くないようですし、がんに対しても確実に有効性を示すような研究、報告は存在しないものと思われます。
あるのかも知れませんが、その研究内容は多くの学者からは支持されていない、否定的に見られている、ということです。

ヒトの場合、ビタミンC摂取は、食物を摂取、消化吸収していく際に、食物の細胞中あるいは結合組織中に含まれるビタミンCを摂取していることになりますが、その大きな特徴は、純粋体のビタミンCとは異なって、不純物(その他物質)に混ざって存在しているがゆえに、すぐには吸収されない、ということです。ここが重要なポイントです。

つまり、他の消化中食物が、順次消化(分解)吸収されるに従って、徐々に吸収されていくことになり、長い時間かけて吸収される、つまり、実質的な作用時間を長くすることができる訳です。

一方で、サプリメントなどに添加されている合成ビタミンⅭは、胃の中で、まず、消化液に溶解します。
その液体は、低分子物質であるビタミンCの溶解液ですから、それこそあっという間に、十二指腸通過直後に、その多くは小腸絨毛の毛細血管から吸収されてしまいます。
それ以降、血中飽和濃度を超えたビタミンⅭは血液が腎臓を通過するたびに、仕事をほとんど何もしないまま、その多くが尿に混じって体外に排泄されてしまうのです。

それだけなら、“もったいない”というだけで、大した害はないのですが、ビタミンC水溶液は非常に高い酸性を呈します。

消化管内の消化作用、酸性度アルカリ度を調整する要素としても利用される各種消化管内分泌液の分泌にも、非常に大きな影響を与えてしまうのです。
全身で随時合成されるべき『コラーゲン』生成に、一切の不足なく、しかも、消化管内の他の物質が行っている仕事、作用も一切妨げない、ということから考えれば、やはり自然の食物、つまり野菜などから摂るのが理想的なのですが、現代社会の現実はその実行を大変難しくしています。

       製品改良のポイントをさらに詳しく

 合成ビタミンCと天然ビタミンC
一時期、合成ビタミンCは石油由来で有害、有毒という誤った情報が浸透した時期がありましたが、これは全くの事実無根です。

現在の合成ビタミンCは、トウモロコシでんぷん(コーン・スターチ)か、馬鈴薯デンプン(ポテト・スターチ)を原料に、酵素の作用で分子結合を変えることによって生産しています。つまり、すべての合成ビタミンCの原料は植物由来です。

原油というものは、ウエスト・テキサス・インターミデエイト(WTI)であるとか北海ブレント(Brent Crude)であるとか、産地によって価格が結構異なりますが、これは原油の構成成分(分子構造)が一定ではなく、精製によって高く売れる成分が多いか、タール分が多いなど、高く売れない成分が多いかといったことで、価格差が生じます。
原油のようなバラつきが多い原料(多種多様の有機物の集合体)から、特定の分子構造の成分を分離、抽出するのは大変な手間(経費)が掛かりますから、わざわざそのようなことをする会社はありません。全く採算がとれません。

つまり、合成ビタミンCは石油由来などというのは根も葉もない噂であるということです。

アスコフレッシュとは(L-アスコルビン酸2-グルコシド)
『アスコフレッシュ』は株式会社林原が開発した、唯一『プロ・ビタミンⅭ』と称することができる合成ビタミンCです。

㈱林原は、酵素による食品等加工技術では世界最先端の研究開発、技術力を有する会社で、今日ではでんぷんの劣化抑制、保水作用を有する食品添加物としては欠かすことのできない存在となった「トレハロース」や医薬品の「インターフェロン」等の開発も行ってきた最先端企業です。

その林原が開発した「アスコフレッシュ」ですが、一般の健康食品等ではほとんど採用されることがありません。その理由は、一般の食品用ビタミンCと比較して価格が20~25倍程度するため、一般のサプリメント業者では経済上の理由で採用することができないのです。

表示上、「アスコフレッシュ」はビタミンCと表示することも可能ですが、その作用がいかに優れていたとしても、安い普通のビタミンCを添加して、量を多く表示した方が有利に決まってますから、普通のビタミンCを使った方が経済上、表示上、圧倒的に有利だからです。

そういったわけで、わざわざアスコフレッシュをビタミンC増強成分として使うサプリメント製造会社はほとんどない、というのが実情です。

アスコフレッシュの正式物質名は『L-アスコルビン酸2-グルコシド』と言います。ビタミンCの化学構造式(亀の子式)の2位水酸基にブドウ糖を人工的に結合させた物質です。

この結合を実現したのが、林原社が開発、合成した酵素(特許製品)の働きによる加工です。

 ビタミンCの分子量(176.12)では、極めて容易に小腸壁から小腸絨毛毛細血管に吸収されてしまいますが、ブドウ糖と分子結合をしている「アスコフレッシュ」は、分子量がブドウ糖とビタミンCの分子量のほぼ合計値と考えて良いですから、およそ360近くということになります。

この分子量では大きすぎて、本来なら小腸絨毛からはほとんど吸収されないのですが、ヒト小腸で分泌される消化酵素「α-グルコシターゼ」が作用すると、ブドウ糖とビタミンⅭの結合部分が順次切断され、ビタミンⅭとブドウ糖に分離、分解されます。

そうなると、自然の食品を食べたのと同様、各々順次吸収されていくという、食物中のビタミンCが、ごく自然に、徐々に血中に吸収されていくというのと同様な吸収がなされるという、非常に大きな特徴があります。

つまり、自然食物中のビタミンⅭと、まったく同じような『吸収過程』を経て吸収されるという訳です。

また、この「2位水酸基」は酸素など、他の物質と非常に結合しやすい性質があるため、この位置がむき出しになってしまっている、L-アスコルビン酸(ビタミンC)は大変分解されやすいという性質もあるのですが、この、「アスコフレッシュ」はビタミンC分解のきっかけとなる「2位水酸基」部位をブドウ糖でキャップした構造となっていますから、熱や酸の影響も極めて受けにくく、通常のビタミンCと比較して、耐熱性、保存性が著しく高いことも特徴の一つです。

もちろん、ビタミンC摂取はそれを豊富に含む野菜、果物から摂ることが理想であることは間違いのないことなのですが、それが十分にできない場合には、ただ単に含有量を誇示するだけのビタミンCサプリメントではなく、ひと工夫もふた工夫も加えられた製品から摂取することをお奨めしているということです。

天然物由来の抽出ビタミンCも、合成のビタミンCも、分子構造は全く同じであり、いくら精密に分析したところで、その区別をすることはできません。

繰り返しになりますが、合成モノと天然モノの違いは、他の成分に包まれて存在しているか、単体の暴露された状態で存在するかの違いです。

アスコフレッシュは時間をかけてゆっくりと吸収され、休むことなく行われている全身のコラーゲン生成の要として、また、活性酸素に対する中和を続けてくれることになります。

もちろん、併せて通常のビタミンC(L-アスコルビン酸)も添加し、即効的な作用も生じますから、まさに、理想的なビタミンC摂取源としてご利用いただけるということです。

価格等の詳細は、ホームページの『通信販売』ページをご参照ください。

(了)

 

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