西式健康法

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死なせない技術に長けた近代医学は第1次大戦で大幅に進歩した | 考察06

約3分

出版時期はまだ未定なのですが、2冊の単行本用原稿を優先しておりましたためこのホームページ用の記事執筆が1年間滞っておりましたが、一応の完成を見ましたので執筆を再開しました。

今後は最低でも月1回は更新する予定ですので、よろしくお願いします。

近代西洋医学は、目の前にいる死にそうな人の命をつなぐということを最大の目的として進歩してきました。

英仏ソ(後に日米等も参戦)を中心とした連合国と、ドイツ、オーストリア等を中心とした同盟国間の戦争で、後に世界中を巻き込んだ第一次世界大戦(1914年大正3年~1918年=大正7年)では、信じられない数ということになりますが両陣営の戦死者合計は世界中で900万人に及ぶとされています。

通常は戦死者数の数倍の負傷兵がいたはずですから、軽傷であったために手当て後、回復後に再び戦闘に参加することになった将兵および民間人を含めれば、延べ人数としては2500万人近くに達した(公式な負傷者の数は約2100万人とされているようです)可能性すらあります。

その中で、どうせ何もしなければ確実に死んでしまうのだからということと、戦地、前線という特殊な環境の中では、軍医はそれまで試してみることができなかったであろう多種多様の外科術式等を試すことができたようです。

そういう環境の中で進歩してきた近代西洋医学は、基本的には死なせない、苦痛を軽減する、取り除くという技術ではきわめて優れていますが、どうしたら健康になれるか、取り戻せるか、ということに関してはほとんど研究はしてきませんでした。

何か命にかかわるような内臓系の病気になって無事退院なさるときに、主治医に尋ねてみてください。「また同じ目にあわないようにするには、どうしたらよいですか?例えばどのような食生活をしたら良いでしょう?」と。

そのときの回答は決まっています。「病院に専属の栄養士がおりますから、そちらで予約を取って相談してください」という答えです。

もちろん、主治医もそれなりの意見はお持ちではあろうと思うのですが、分業のルールなのでしょうか、主治医が答えてくれることは絶対といってよいほどありません。

医師として、死なさない、苦痛を取り除くという技術に関してはスペシャリストであるかも知れませんが、健康を維持する、病気にならないということに関しては十分な知識は持ち合わせていません。

適当に運動して、栄養バランスのとれた食事をして、ストレスを溜めないように、それから血圧が高い場合や、血糖値が高いのであれば薬剤を服用して下げなければいけません、といった程度のアドバイスはもらえるかもしれません。

では、具体的にどのような運動をどのくらいしたら良いのか、どのような食事をしたら良いのかといったような具体的なアドバイスをしてもらえることは皆無でしょう。

とくに「ストレスを溜めないように」と言われたところで、どうしたらストレスを溜めないようにできるのか?といったことについて指導を受けた、といった話は聞いたことがありません。

 「健康」に関して言えば、医療機関や医師に頼るということは正しい選択とは言えないのではないでしょうか。

この記事を書いた人

株式会社 西式サービス西会 本部長西 万二郎
昭和27年(1952年)東京生まれ。東京工業大学工学部付属工業高校機械科を経て立教大学社会学部卒業。西式健康法創始者、西勝造の次男・西大助(西式健康法普及団体、西会第三会長、故人)次男として生まれ、在学中より西式健康法西会本部に勤務し西式健康法普及活動を開始。昭和52年業務部長、昭和63年本部長に就任。主な著書に『西式健康法入門』(平河出版社刊、共著)がある

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