西式健康法

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鼻マスク!  時事13

約11分
鼻マスク!  時事13

鼻マスク市議!

大分県臼杵市の市会議員の方(若林純一氏)が、委員会室でマスクから鼻を出していることを議長から咎められ、一切の発言が許可されないことに抗議して、やむなく委員会室から退場した、というニュース報道がありました。
私だったら、議長と怒鳴り合いになってしまうところですが、その市議の方は大変穏やかな常識人で、静かに退席をしました。最初から委員会室に報道ビデオカメラが入っており、その様子をニュースで私も知ることができた、ということです。

このニュースは、繰り返し、繰り返し報道されていたような気がしますので、大勢の方が知っておられることと思います。
同市議も、臼杵市議会も大変大人の対応をしたということで、地方議会とは思えないような冷静な対応で、そこは感心いたしました。

ただ、市議会側は、全国に映像を公開したとしても「正義は絶対我にあり」、という揺るぎない自信があるから、取材、映像公開に応じたものと思われます。

自民党の調査チームなどの会議は、ペーパーを読み上げるだけの会合以外は、ほぼすべて非公開のようですから、地方議会の方が、よほどオープンであるといった印象です

さて、同市議は、かねてより未成年者に対するワクチン接種を慎重にすべき、といった主旨のビラを学校周辺で配布するなど、要注意議員とされていたようで、市民からも苦情が寄せられていたとのことです。

ビラの制作者は?
どんなビラを配布したのか?が大変気になりますので、配布したとされる現物の印刷物をインターネットで入手しましたが、はっきり言うと、虚偽の内容はまったく含まれておりません。私と見解の多くが一致する、ということでもないのですが、ほとんどは正確な情報です。

主題としては

『子供たちへの新型コロナワクチン接種の停止を求める署名への協力依頼』
『開始2日で1万人の署名が集まった』ということ。
『子供たちは一人もコロナで亡くなってません』(20歳未満では新型コロナにおける死亡者も重症者もゼロ。(中略)副反応が多い今回のワクチンを未成年に対して接種するメリットはあるのでしょうか?)(筆者注;ビラ制作時は真実。その後も1名のみ)
『ワクチンに感染予防効果はありません』(厚労省の正式見解でも、ワクチンは発症予防や重症化予防を目的にして接種するものであり、周囲への感染予防に接種するものではないと明記されています)
(カッコ内はビラ中の表題の説明文)

もともとこのビラの制作者は『岡山-倉敷新型コロナ感染対策市民審議会』という任意団体のようです。この団体を調べてみたとところ、インターネットのお陰で現地まで出向かなくて済むので、簡単に調べることができました。

この活動の呼びかけ人は、この団体のホームページによると、前述の審議会の世話人として4人の名前が公表されています。
その中でも代表者は、看護師、保健師等の資格を有するNPO法人の男性代表となっています。

そのNPO法人の設立目的は「地域に暮らす妊産婦と乳幼児に対して、自然を尊重した持続可能な農業によって栽培された作物の提供や、それに関する事業を行う」となっています。
その他の世話人の方々も、ごくごく一般の方々で、例えばどこかの宗教団体に所属しているとか(もちろん信仰は自由ですが、布教が目的でこういった活動を主催したり、入り込むということがママあります)、特定の色に染まった人はいないようです。
多くの学者、医療関係者(医師を含む)の賛同者も多いようで、一部のトランプ支持者のように、お話にならないレベルの人は、まったくいないと思われます。
この団体名義で、結構多くの新聞に意見広告なども出しているものですから、最初は私も「募金だけじゃとても賄いきれまい。誰かが裏で資金を提供し、糸を引いてるのか?」といった目で見てしまったのですが、日本では珍しい、本当に腰の入った市民運動のようです。

若林市議も同じ

そういった考え方の啓蒙活動、行動を支持し、ビラを取り寄せるか、ご自分でコピーして配布したかは判りませんが、若林市議も極めてまともな、妥当なことをおっしゃっているにもかかわらず、まるで、困った変人扱い(臼杵市民も市議会も多くのマスコミも)で紹介するとはどういうことかと、現在の日本の実情が情けなくて、悲しくなります。

マスコミ等は配布したビラの内容が、全く事実無根の内容であるとか、けしからんとは批判のしょうがないものですから、それに関しては『ノーマスクのビラ配布で市民から多数の苦情が寄せられた』という形で、うまくウソをつかない形で、やんわりと実質的には批判的な文言とすることによって、責任回避をしています。

『ビラの内容についての見解は述べていない。学校付近でマスクをしないでビラ配りをしていたことに対して、市民から市役所等に苦情が出ている』という事実を報道したに過ぎない、…と。

本当にそうなら、田舎の市役所に苦情があった、苦情の対象者は現職市会議員だった、というだけでは、少なくとも全国ニュースとして取り上げようもないはずです。

マスコミは『市会議員でありながら、とんでもない奴がいる』という印象を与えようとしている、ということにしかならないはずなのですが、多くの人はビラの内容など確認しようともせず、『マイクロチップ注入説』のような、荒唐無稽で事実がほとんど含まれていないような内容のビラと、勝手に想像しているのではないでしょうか。

くり返しになりますが、配布したビラの内容は、どこからも文句のつけようがない内容が記載されています。

強いて言えば、これから接種が進んでしまうであろう、若い世代に『ワクチン接種には、もう少し慎重になった方が良いのかな』というイメージを与えかねない?ということにはなりましょうが、これのどこが問題なのでしょうか?

逆に、政府の言うことはなんでも正しいと妄信することの方が、よほど問題だ、と思います。

お国の決めたことは全部正しい、それに疑問を持つということがすでに『反国家的』(安部氏らに言わせれば『反日』)である、的な国になってしまったのだとすれば、だれも中国も北朝鮮すら批判する資格はないことになります。

次にマスクのことを論じます

『鼻マスク』これも日本語としては変なのですが、一応マスクは装着しているものの、鼻が丸々出ている状態のことです。
この鼻マスク状態が、臼杵市議会が定めた『マスクは正しく装着しなくてはならない』という議会規則に抵触する、という理由で若林議員は発言を許可されなかったと報道されています。
『報道されています』とご紹介してはいるものの、実際に委員会でのやりとりは録画、放送されていますから、間違いのないことです。

そうなると、マスクの正しい装着という文言の意味が、医療的な意味での『正しい装着』であるのか、単なる思い込みによって慣習法的な見地から『正しい装着』を定めているのかが問題になります。

まず、『実質的な空気感染』について、私自身は昨年4月から強く主張している内容ですが、最近では多くのが医学者も認めざるを得なくなってきました。

これは、N-95等の医療用マスクについて言えることですが、地方の市議会における議員の推定平均年齢からすると、医療用規格マスクを装着したまま、長時間議論を続けるのはかなり負担になるはずです。

マスクをしたまま、平気で長時間の会話ができる人は、実際には隙間だらけの状態でマスクを装着しています。つまり感染者の場合には空気中にウイルスを放出し続けていることになります。

前にも申し上げましたが、マスクと手洗いで防げるくらいなら、医療機関でのクラスター発生が起こる訳がありません。

各人の感染予防が目的であるなら、マスクで空気中に浮遊するウイルスの吸引を防げると思ったら、それはとんでもない過大な期待ということになります。

感染者が、他人への感染を防止するという目的であるならば、鼻から大きな飛沫(と言ってもマイクロメートル単位)が飛び出すことは、くしゃみをしない限りありません。
感染者であれば、ウイルスは通常の呼気と一緒に大量に放出されます。つまり鼻がマスクで覆われていようが、鼻を出したままでも、全く関係はなく、その人が呼吸をしている限り、ウイルスは撒き散らされます。
その室内の単位容積当たりの平均ウイルス数とウイルスタイプによる、発症に必要な個数に依存すします。

つまり、鼻マスクでもきちんと装着したつもりのマスクでも、感染率に大きな違いがあるかというと、ほとんどないというわけです。自分に対する感染予防にしろ、他人に感染させてしまうリスク低減にしてもです。

若林市議は、ビラ配布中にマスクを装着しなかったことによって、不安を感じた方はいるであろうから、それに対する配慮が足りなかったことはお詫びすると謝罪しています。

具体的な被害はまったく与えてはいないけど、感染リスクを心配された方々に対しては配慮が足りなかった、悪かった、と言ってるわけで、きちんと妥当な謝罪をしています。

もしそれでも非難されるなら、麻生副総理や二階自民党幹事長が会見する際の、ほぼ鼻が出ているに等しいマスク装着に対して、もっと厳しく批判されなければなりません。
閣僚や大物国会議員はO.Kで、地方の市議会議員なら寄ってたかって棒で叩くという今日のマスコミの姿勢には失望させられてしまいます。

私も、今申し上げましたように、マスクの効果についてはほとんど期待していないわけです。
マスク非装着が、むき出しの刃物を持って歩くのと、あまり変わらないような扱いをされるとは、ちょっと異常な社会だな、とは思いますが、私は若林市議ほどの勇気は持ち合わせておりませんから、他人様がいる公共の場所では、必ずマスクを装着しています。
何の役にも立っていないのになぁ…、と思いながらです。

最近では、ウレタンマスクは非常に効果が低いし、布マスクは論外。不織布マスクでなければ効果は期待できない、といった考えが主流になりつつあると思われます。

そうなると、わずか1年半前に多額の国費を使ってバラまかれたものの、あり使われることもなかったガーゼマスク(アベノマスク?)は莫大な国費の無駄遣であって、もっと繰り返し非難されるべきです。何と言っても、総費用は270億円もかかったのですから。

この風潮が怖い

少なくとも数百人の支持を得たであろう市会議員の発言を、科学的な考察、検討もなしに、『鼻マスクはけしからん』という社会の風潮に同調して、民主主義の根源でもある議員の発言を封じる、などということは民主主義の否定です。許されません。

実際に若林市議がどの程度の票を得て当選したのか調べてみたところ、前回選挙で1334票を獲得して、18名中3位の得票数で当選しています。
地方議会のことですから、俗にいう変人が面白がられた結果として、このような上位当選をするとは考えにくいことですから、きわめてまともな主張、議員活動をなさって当選されたものと思います。
なお、その前の選挙では落選していたようで、立候補時には『元職』となっています。

最終的には、何年、何十年と経過しないと、どちらが正しかったかということの結論は出ないわけですが、仮に反主流的な意見、見解であろうが、妥当性のある主張を無視する、変人扱いして笑いものにするようなことは、あってはならないことで、実に恐ろしい風潮です。

こういった風潮こそを、マスコミは是正しなければならないわけですが、ああいった報道では、多くの視聴者は『どこにでも変な奴はいるんだねぇ』とか、『田舎とはいえ、よくあれで市会議員が務まるねぇ』といった感想しか持たないでしょう。

マスコミの論調も、多くの市民に選ばれた議員に対して「十分な科学的根拠もなしに、議員の発言を封じても良いものでしょうか?鼻マスクだとどうしても同席が不安という議員が多数派であるなら、若林議員だけ別室からリモート出席といったような形式にはできなかったのでしょうか?」といった姿勢で報道すべきです。

不確かな科学的根拠であっても、主流の考えでなければ排除するのは当然、正義といった姿勢で報道することは許されないでしょう。

私が見ていた番組でコメンテーターを務めていた、住田という女性弁護士は、『議会規則で決まっていたことは、内規であっても議会内では強制力を伴う、と考えることができますから、発言を封じ、排除することは当然でしょう』とコメントしていました。

誤った科学であっても、いや百歩譲って真偽のはっきりしない科学的根拠に基づいて、民主主義の基本である議員の発言を封じることが許されるなら、日本における民主主義は死んだも同然、というのが言い過ぎなら、死にかけてると言えるでしょう。

もし、特定宗教団体の信者で構成される政党所属議員が過半数を占めて、このお守りを身に着けていればコロナにはかからないし、人にうつすこともないから、議会主席者は指定のお守りを携行していなければならない、という議会規則を制定したとします。

その議会規則が制定されてしまえば、お守りを持参しなかった議員は出席を拒まれ、排除される可能性がある、という解釈も可能であるということになるのでしょうか?
住田弁護士の法曹人としての良識を疑います。

いくら無茶な内容であっても、正式に法律で定められたことに準拠する議会規則であれば、やむを得ないとも言えますが、マスク装着はもちろん、その正しい装着法などというものは、いかなる法令でも定められてはいません。

考え方によっては、お守り、お札と変わらないレベルの効果しか期待できないものであっても、それでも実質的な遵守義務があるというなら、数百年、数千年前の時代に遡ってしまったのかと考えてしまいます。

放送局、新聞社によっては、政府に批判的な立場から番組が編成されることはありますが、こういった、民主主義の根源を軽んじるような姿勢は、容認できません。
雰囲気で報道するのではなく、民主主義を守るということを常に中心に据えておかなければなりません。

なお、具体的な内容にご興味のある方は、『岡山-倉敷新型コロナ感染対策市民審議会』のホームページをご覧ください。

今日はこの辺で。

 

この記事を書いた人

株式会社 西式サービス西会 本部長西 万二郎
昭和27年(1952年)東京生まれ。東京工業大学工学部付属工業高校機械科を経て立教大学社会学部卒業。西式健康法創始者、西勝造の次男・西大助(西式健康法普及団体、西会第三会長、故人)次男として生まれ、在学中より西式健康法西会本部に勤務し西式健康法普及活動を開始。昭和52年業務部長、昭和63年本部長に就任。主な著書に『西式健康法入門』(平河出版社刊、共著)がある

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