温冷浴

(効能)

温冷浴は、入浴の際水と湯とに突互に入浴する方法です。この温冷浴は、簡易風邪引き演習であり、すなわち、水浴は悪寒であり、温浴は発熱です。この温冷浴を実行すると、マラリアも根治し、神経痛、ロイマチス、ぜんそく、偏頭痛なども、この方法で好転します。梅毒、淋病などの性病には、必ず実行せねばならない良法です。

温冷浴は、血液、リンパ液の環流を促進してこれらを浄化すると同時に、皮ふを収縮拡大させて、皮ふ機能を増進させます。

温冷浴になれると、温浴のみでは気持がさっぱりしなくなります。また、少し風邪ぎみのときや、風邪がぬけきらないとき、または疲労回復には、温冷浴は誠によいものです。

一般の温浴のみの入浴では、発汗があり塩分、水分、ビタミンCを失います。温冷浴は理想的な入浴方法です。

 

 

(準備)

水風呂と湯の風呂と二つを用意します。

水の温度は14~15度、湯の温度は、41~43度が理想で、その差が30度に近いのが効果的です。

 

 

(方法)

水風呂と湯の風呂に1分ずつ交互に入ります。水から始めて水で終わるようにします。2往復半、または3往復半します。

胸を張り、姿勢を正して、充分に肺を拡張して行います。また、徽毒性肝臓疾患や、萎縮性肝臓硬変症の方は、裸療法を少なくとも3カ月実行した後、だんだんとならしていきます。

温冷浴は、皮ふを収縮拡大させるので、あかは自然によく落ちます。石けんを使う必要はなく、外に露出している部分と股間、足先だけを洗うていどで充分です。洗うタイミングは、温冷浴の前、中、後いずれでも結構です。

 

 

(水風呂がない時)

折りたたみ式浴槽を買っていただくか、銭湯で行なってください。

しょうがない時は水風呂代わりにシャワーやホースで水をかけて行ないます。足先からだんだん上のほうへと水をかけていきます。洗面器で足からかけてもよいです。このときは、足先に一杯、膝下から一杯、へそ下から一杯、左肩へ一杯、右肩へ一杯、左肩へ一杯、右肩へ一杯、左肩へ一杯、右肩へ一杯と、都合左右各三杯くらいずつかけていきます。

また、露天温泉などでどうしても水のない場合は、一分間外に出て肌を外気にさらします。

 

 

(初心者は)

初めから水に入るのは、なれないうちはつらいから、湯に先に入って温まってから水に入ってもけっこうです。

 

 

(病弱者や30歳以上の人の温冷浴)

a.冷やす部分を増やしていく方法

まず手首足首の先の部分に水をかけることから始めて、これになれたならば、次いで膝下の部分におよび、つぎはふともものつけ根まで実行します。一週間くらいしてなれたならば、全身の首までの温冷浴を実行します。

ふともものつけ根より下で行なう温冷浴の方法は、初めに全身入湯した後、いったん上がって上半身を拭いて、次に太もものつけ根以下の入湯一分間、つぎに水に一分間、つぎに湯に一分間、水に一分間、と温冷交互に一分間ずつ各三回くり返し、終りは必ず水で上がり、水気をよく拭いて、空気にさらし乾かしてから服を着ます。

 

b.水の温度を変えていく方法

水に湯を差して、適当に温度を上げたところから始めて、なれるにしたがって温度を下げていき、理想の温度としていきます。

 

 

(動脈硬化症の恐れがある人の全身温冷浴)

温度差の少ないところから始め、だんだんと理想の温度差である30度に進みます。

つまり、最初の3~5日間は 湯40度、水30度

次の2~3日間は  湯41度、水25度

次の2~3日間は  湯42度、水20度

それから     湯43度、水14~15度  と進めていきます。

(ただし、なれてきたら湯は41~42度に止めておきます)

 

 

(コツ)

寒さの感じ方には個人差があります。水と湯と交互に入り、何度かやっているうちにどちらが湯か水かわからぬくらいになって、なお数回やるのが理想であり、効果的ですが、最初からから暖かさを感じないようでは冷やしすぎです。効果が出ません。14~15度にこだわらずに水風呂にお湯をさしましょう。

それがかなわなくて、水温があまりに冷たくて1分間入っていられないときは、入っていられるだけ入り、残りの時間はただ外で時間を費やし、1分してから湯に入ります。湯と湯の間隔1分は守ります。

逆に夏場は水の温度が高くなり、これには皆が頭を悩ますところです。水風呂は氷などでは到底冷えてくれません。2リットルのペットボトルを凍らせて、水浴時に首の後ろにあてて、動脈の血液だけでも冷やすという工夫もあります。

温浴で暖まった体を冷やすのに、水風呂は結構あたたまってしまいます。水風呂はなるべく大きな浴槽を使うのがよいです。その点では銭湯は理想的です。

温冷浴は、いつからはじめても結構ですが、夏から始めれば楽にはじめられます。